月経周期は28日前後7日程度までが、正常とされています。それよりも長い場合、甚だしいときには四五十日で次の月経が始まるような状態は、何らかの体調の異常が考えられます。このような状態を月経後期と呼び、以下のような原因や対応がとられます。

【原因と治療】
中医学では次のような体質が関係していると考えます。
(1)血寒(けっかん)
寒冷の外気や冷たい飲食物の摂取により血行が悪くなって月経が遅くなることがあります。この場合、経血量は少なく、色は暗く、血の塊があり、下腹部には温めると楽になる痛みを伴うことがあります。舌苔が白くなります。
このタイプの治療には当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)や温経湯(うんけいとう)などが用いられます。

(2)虚寒(きょかん)
体質的な冷え症や慢性病によってエネルギー不足になることなどにより、血液の生成や運行に支障を来し、月経が遅れることがあります。この場合、経血量は少なく、色は淡紅で質は希薄で、下腹部がしくしく痛み、温めたり差すると楽になります。腰がだるくて力が入らず、尿が薄くなります。舌も色が淡く、舌苔は白くなります。
このタイプの治療には温経湯(うんけいとう)や参茸補血丸(さんじょうほけつがん)、金匱腎気丸(きんきじんきがん)などが用いられます。

(3)血虛(けっきょ)
体質や長引く病によって血液不足の状態では、月経が遅れることがあります。この場合、経血量は少なく、色は淡紅。ときにめまいや動悸、不眠のある場合もあります。舌は淡紅。
このタイプの治療には十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)や婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)などが用いられます。

(4)気滞(きたい)
ストレスにより気の流れが悪くなり、それによって血液の流れも悪くなって、月経が遅れることがあります。この場合、経血量は少なく、色が暗く、小さな血塊が見られ、下腹部に張る痛み、あるいは胸腹部にも張る痛みが見られることがあります。
このタイプの治療には逍遙散(しょうようさん)などが用いられます。