漢方の花粉症対策
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花粉症は,空気中を飛散する花粉が体内に入った時,その成分を察知した体が花粉を排除しようとする防衛反応です。花粉は本来,病原菌やウイルスのように人体に入り込んで増殖したり,悪さをするものではありません。しかし,一旦過剰な防衛反応をすることを覚えてしまった体は,忠実に花粉排斥活動を繰り返すことになってしまいます。いかなる植物の花粉が原因となるかは人によって異なりますが,スギやヒノキなど60種類以上の植物で花粉症の報告があるそうです。
水っぽくて大量の鼻水やクシャミ,鼻づまりには小青竜湯(しょうせいりゅうとう)や麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)が有効です。目の痒みがある場合には,石膏(せっこう)や・金銀花(きんぎんか)といった炎症を抑える生薬を加えます。体質改善では免疫力を改善する生薬として黄耆(おうぎ)や柴胡(さいこ)などが有名です。体全体のバランスを良くしていくことで,過敏な体質の改善をめざします。体質は急には変わりませんので,養生にも留意しながら,根気よく続けることが大切です。
