月経・妊活の漢方について
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女性の体は10代前半から50歳前後の間、ひと月ごとに月経があるため、血が不足しがちです。そのため中国医学には「女性の体は血をもって本となす」という言葉があり、血液の量や栄養状態、流れなどが良ければ、月経も順調であり、更年期も健やかに経過することができると考えます。逆に血液の状態が良くなければ、月経不順や不妊症、激しい更年期障害などを招くことになります。血液の状態に影響を与える要素には、ホルモンバランススや自律神経、胃腸の状態、体力や免疫力など、多岐にわたりますので、治療法も人それぞれで異なります。
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月経へのアプローチ
月経の状態は、周期の日数や乱れやすさ、経血の日数や量・色・かたまりの有無、月経痛の程度や何日目に痛くなるのか、月経前の心身の状態、おりものの状態などを漢方的に判断します。またこれらの状態は、月経の問題だけでなく、女性の様々な心身の失調について考える上で重要な情報となります。
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妊活へのアプローチ
漢方では月経不順や、不安定な基礎体温、流産しやすいといった体質の改善により、妊娠しやすい体質に戻していくことを目標とします。さらに病院での不妊治療を補助したり、副作用を軽減することにも役立ちます。また妊娠中のつわり、むくみ、貧血、便秘等にも対処できます。